業務命令について
2022/05/17
戸川です^_^
業務命令に従わない従業員の方っていますよね…
そんな方々に経営者の皆さんは苦労しているのではないでしょうか
決して、腹いせに強制反省文とか書かせて教育訓練やとかやめてくださいね
使用者と労働者は雇用契約に基づき、契約してます
雇用契約の内容に含まれる業務はきちんとしてもらいましょう
しなければ、それは業務怠慢😓債務不履行です…笑
★業務命令を発する根拠って?
使用者が労働者に対して業務命令をもって指示、命令をすることができる根拠は、
労働契約(労働力の処分を使用者に委ねることを約する契約)にあります!
労働契約を就業規則に委ねている場合、きちんと周知がされているか、
内容が合理的であるかの要素が必要になります!
ここで問題となるのが、権利濫用法理が働くケースです。
以下の三つのどれかに該当すると、権利濫用になってしまいます…
①業務命令を発する権限がない or
②業務上必要がない or
③真偽誠実の原則に違反する
…👉権利濫用として無効!
何でもかんでも業務指示はできませんが、労働契約上の必要があれば、
使用者は堂々と業務命令ができます!
👉懲罰的な業務命令(教育訓練と称し、規律違反者に就業規則の書き写しをさせる行為など)は
否定されている裁判例もあるので、その点はご注意ください!
(JR東日本事件 仙台高秋田支判 平4.12.25)