役員借入金の解消方法を確認して解消に向けて行動しよう!!!
2021/08/01
皆さんからよく聞かれる、役員借入金の解消方法について説明します<(_ _)>
この辺りは、税金も絡んでくるので、このブログだけで動かず、顧問税理さんと入念に打ち合わせして進めてくださいね✊
事業承継を視野に入れている方も早めに解決しましょう!
家族が仲いい間はいいですが、相続でもめるケースが多発していますので💦
私は6つの方法があると思っています。
①:役員報酬を減額
これは、王道中の王道ですよね。役員報酬を減額して返済に充てることで負担無く減らすことができます!
デメリットは、役員報酬が減額されることにより、利益の消込ができず(役員報酬は支出なので)、
法人税が役員報酬が高かった時よりかかってしまうことです。
②債権放棄
役員さんが身内である場合などによく実施する方法です。
債権放棄してもらって、債権をなかったことにしてもらうのです。
デメリットは債権免除益が発生し、利益となり法人税がかかることです。まあ、繰越欠損金があればまた話は別です。
また、他の身内の役員に対する生前贈与とみなされ、贈与税が発生するケースもあります。
③DES
債務を資本金にしてもらう方法です。
債務が減少して資本が増加することになるため、債務者側である会社にとっては、バランスシートが改善されるだけでなく、
債権者に株主として企業経営に参画してもらうことできるというメリットがあります。
④銀行に相談して肩代わりしてもらう
これは、財務状況が良い企業限定になりますが、役員貸付分を銀行に新たに貸付してもらって、返済する方法です。
返済した後は財務状況や営業状況も良い為、普通に返済していけばいいだけです。
⑤代物弁済
これは、例えば、不動産等と相殺することです。
しかし、ここでも不動産時価と簿価との差額が発生したら差額の利益に法人税がかかることもあります。
⑥貸付金を生前贈与
贈与税の累積を狙う(110万円までの非課税)
以上、①と⑥は時間がかかるが、②から⑤は一撃で役員貸付金を解消することができる手法です。
役員貸付を減らして銀行融資に有利な会計を実現しましょう!!